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フランス自然派ワイン その歴史的背景

歴史的背景

現在から1~2世紀前の当時は、葡萄栽培において現在ほど外敵からの防除をする必要がありませんでした。当時のワインは、私たちが現在飲んでいるものとは、味わいが全く違うものでした。特に防除の必要がでてきたのは、1860~1870年に起こったフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)による被害に襲われた頃のことです。この害虫は大西洋を渡りヨーロッパ中の葡萄をほとんど枯らしてしまいました。(おおよそフィロキセラ以前に比べると、現在フランスの畑の面積は1/2程度)

その後さまざまな努力で再び栽培が始まりましたが、葡萄の樹の性質が変わってしまったのが現状です。特にカビによる病気にかかる割合が増えました。   
   
そして更に第二次世界大戦を境に葡萄栽培は大きく変わってきました。それまであまり農薬に頼らずに葡萄造りを行っていた生産者も戦後の経済復興に伴い、農産物も質より量を重視され、量を産出するために大量の農薬を投入して大量生産型農業が進められてきました。(農産物全般にいえること)葡萄も一つの樹から以前の三倍くらいの量を収穫するようになり、土壌に栄養を与えるために肥料を撒き、化学薬品の除草剤を使って全面的に除草が行われてきました。病気に対しても、できるだけ症状が現れないように殺虫剤や防除剤を使用し、年々収穫量を増やしていきました。

そして近年このような一連の動きに対して、一部の生産者や消費者側から残留農薬のない身体に安全なワインを飲み(造り)たいという運動が起こってきました。

1960年代ヨーロッパでは、元来のワイン造りを守る動きが始まっています。

1980年 世界に先駆けてフランス農業基本法に有機の定義が明記される。(ビオ・ロジックやビオ・ディナミー)
          
1991年 欧州委員会の認証基準指令に基づき各国で有機認証のシステムが動きだしました。
(日本の法令化は2000年から)

1994年 リオデジャネイロで行われた環境会議でのテーマは「持続可能な開発」で、将来的に生態系をきちんと残して人間の体に良い作物を作らなければならないという考えが起こり、多くの葡萄生産者もこれに賛同し、できるだけ農薬を減らそうとする「減農薬栽培法」が生まれました。しかしこれらの農法を実際に実施している生産者はまだ例外的に少ないのです。しかしビオ・ロジックやビオ・ディナミーに比べ考え方としては、新しいものですが、少しずつでも進められるという点から今非常に速いスピードで多くの生産者が取り入れており、将来的にもどんどん広まっていくと思われます。

*しかしながら今現在、ビオ・ロジックやビオ・ディナミーといった有機農法はフランスでも、まだ数百件程度と数は限られています。

2006年8月25日 Vignoble Cafe | | コメント(0) | トラックバック(0)

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