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まとめ

ここ数年、日本の食卓にワインが浸透した感じもあります。店では高いワインがあまり売れなくなって、安いワインはよく売れているのが状況です。現在の経済状況から消費者が安いワインにシフトするのは、当然のこと。しかも、ひと昔前には、安くて美味しいワインが少なかった。世界的ワインブームがあったおかげで、供給する側がマーケットの存在を認識するようになり、飲む人もワインの味がわかるようになってきました。ブームが去り消費者にとって、ワインは適正価格になってきました。しかしながら、すべてのワインが安心して飲めるワインではないのです。(料理王国2001年12月号より)

現在ワインは、ヨーロッパを始めとする農業先進国で造られており世界中に広がっています。ですが、これらのワイン全てが自然派ワインではありません。

以前TBSのBS-i 「フランスワイン紀行 ~自然派ワインのすべて~」という番組並びにDVD制作の際、撮影前に毎週出演タレントにワインの基礎知識を教えていたことがありました。そんなある日、タレントさんがある1本のワインを買って自宅で試飲した残りを、コルク栓を差し戻したまま持ってきてくれました。普通のスーパーで千円半ばくらいで購入したというそのワインは、抜栓してから4~5日経っているのにもかかわらず香りや味も損なわれずにいました。私はそのワインを飲んだ時のことをいまだに忘れません。それは、まるでありもしない永遠の命を手に入れた魔女の姿でした。いわゆる科学の力で生かされたワインだったのです。残念ながらそれが本物か偽者かは、やはりプロでなければ分からないものです。そんなワインが周りにごろごろしているのかと思うととても悲しく感じ、より自分のやっていることの大切さも感じました。

近年、多くの方が「自然派ワイン」や「オーガニックワイン」についての著書をだされたり、メディアなどを通してさまざまな活動をしています。

私は実際レストランを経営する上で、素直にお客様に美味しいものを提供したいという気持ちの中、ワインはもちろん野菜などの農産物の仕入れについては、「生産者やそれに関わる輸入・仕入れ業者をどれだけ信用できるか!?」という考えでおります。「オーガニックでやっています」などといっても、私が四六時中監視しているわけではなく、かと言ってオーガニックの認証だけが本物だというのも難しいものです。実際に、私の手元に来て飲んでみないと分からないこともあったりと、まだまだ流通の面や価格の面などでいろいろ問題はあります。

ですから・・・

生産者の方々には、出来る限りの範囲で先に述べた減農薬栽培や有機栽培などを積極的に取り入れていただき、より良質で自然豊かな畑で葡萄栽培をし、その葡萄から醸造された安全で安心、身体に優しいワインを造って欲しいと思います。

私を含め、販売する側としては、より多くの方に本当のワインの楽しみ方やその正しい背景を伝えていきたいと考えています。

そして皆様には、世代に渡りワインの素晴らしさと「身近で気軽に安心して楽しめる」お気に入りのワイン「マイ・ワイン」を見つけてもらいたいのです。

 
                          Vignoble cafe オーナー  松下 巌

2006年8月20日 Vignoble Cafe | | コメント(0) | トラックバック(0)

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